原稿お持ち込みコース
(N様)
戦争中に空襲にあい、火の海の中を逃げまわり、目の前で人が焼け死んでいった思いを今の平和な時代だからこそ真実を残しておきたいという思いから制作の依頼をいただきました。
制作中に自分の経験だけではなく、同じく空襲にあい家を焼かれとても苦労をした亡きご主人の思いも一緒にしておきたいと希望があり、ご本人の経験とご主人の経験を一冊にまとめました。写真もご本人の女学校時代の写真から亡きご主人の写真など思い出の写真もたくさんいれていただきました。細かい部分まで校正をしていただきありがとうございますと言っていただきましたが、一生に一度の本を制作させていただきますので、後世に間違いが多い本を残すわけにはいかないという思いが担当者としてありました。本の題名を考える際、お客様が今の時代に平和があふれる様にとのことで「平和な光と花を~昭和二十年私達は十六歳だった~」としました。
今の時代の人達に平和な心を持ち過ちを繰り返してほしくないという心優しい気持ちを持っているお客様でした。納品時に心から残せてよかったですと言っていただき手を握っていただいたときは目頭が熱くなりました。
本格インタビューコース6時間プラン
(H様)
88歳までお仕事をされていて、退職する際に自分の歩いてきた道を人生の記念に残しておきたいということから制作依頼をいただきました。
インタビュー形式で制作を進めていったお客様ですが、時系列を追ってインタビューをしてもらえることで昔の懐かしい思い出が蘇って楽しいと言っていただきました。学生時代が戦争中ということで、まともに勉強もできなかった時代であり、今の平和な世の中で勉強できる環境があるのにやらないのはもったいないことだねと自分の時代と比較して考えたりしてお話しを伺いました。戦争中同級生には志願して戦地にいった人もおり、お客様ご本人も勤労動員(学生が強制的に軍需産業や食料生産に動員されること)や空襲にもあい、青春時代を戦争に取られた時代だったなとしみじみ語っていただきました。辛かった時代のことも含め、戦後何もないところから日本がどんどん豊になっていくのは楽しかったとのことです。学生時代から現在までのいろいろな時代の写真を一緒に選定していくことで、何十年ぶりに見た写真などもあり気持ちが若返るねといっていただきました。
納品時に一生の記念になった!後世に残すものが出来てよかったといっていただけたのは制作冥利に尽きる思いでした。